11ｔｈ　ちからずく、花、ひらく

第24回　下北沢演劇祭参加作品

■場所　下北沢・楽園

■作・演出　大山鎬則

■出演者

杉山薫　吉田千絵　常盤昌平

(以上シグナルズ)

福田英和(7の椅子)　原弘(原色舞台)　根津弥生(劇団机上風景)　正宗史子　川口雅子

渡邉亜希子　宮崎泰樹（アカネジレンマ）

■スタッフ

舞台監督:西廣奏　音響:水越佳一(モックサウンド)　照明:シバタユキエ

宣伝美術:上田大樹(&FICTION!)　記録写真:Amy Kazusa

制作：Little giants

■協力

株式会社大沢事務所　ダックスープ　　パレナージュ　７の椅子　原色舞台　アカネジレンマ　劇団机上風景　にしすがも創造舎

企画製作：シグナルズ

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

普通に生きてきた。

悪いことせずに生きてきた。

幸せになれるもんだと思ってきた。

不幸なのかと問われたら、不幸じゃない。

でも穴があるんだ。

心のどっかにポッカリ穴が開いてることに気付いちまったんだ。

埋めたい。

穴が開いてたら埋めたくなるのが、人間でしょうよ、それは。

でもどうやったら埋められるのかが分からないんだ。

ああ！

穴が開いてるのが気持ち悪い！

でも埋め方が分からないんだ。

仕事、友達、恋人、お金、好きなこと。

そのどれでも埋められそうにない穴が開いちまったんだ！

酒、クスリ、SEX。

そんなものに溺れられる度胸もないんだ！

ああ！

情けない！

でも埋めなきゃ気持ち悪いから・・・。

悪いから・・・。

ちからずくだ！

ちからずくで埋めてやるんだ！

器用にできるほど、人間ができてないんだ。

ちからずくにあがいてやる！！

ああ、あがいてやるともさ！！

みっともないってせせら笑うがいい！！

人生折り返し、また新しく生まれるためには、これくらいしなきゃなんだ。

みんな生まれるときには窒息しそうに苦しかったんだぜ。

それを思えば、これくらいなんともないだろう。

・・・でも、しんどい！！！

ああ、実家帰って、甘いジュースでも飲んで、ボテチ食って、テレビ見て・・・寝たい。

でも、なんとか奮い立たせて、ちからずく！！