主宰から見た吉田千絵

彼女は冷静だ。

劇団のミーティングなどでも、思いが先走りがちな他の劇団員に比べて、現実的にどうしたらいいのかと言う視点で意見をくれる。

 

役者としての彼女は気持ちが強い。

 

彼女は7th Live「JUMP!」で初の主役を演じた。プレッシャーがあったことは、想像に固くないが、それを見せなかった。ただ開き直っていただけかもしれないが、開き直ると言ったって、簡単ではないのである。彼女はその簡単ではないことをやった。垢抜けてスマートでありながら、暖かみのある演技。

垢抜け加減では、実はシグナルズで一番かもしれない。彼女はその持ち味で、見事、恋に悩むアラフォー女性をキュートに演じきった。ハッピーエンドに説得力があったのは、彼女の演技のおかげも大きかったと思う。

重責をやり終えて、一回り、役者として大きくなったと感じられる。元々持っていた図太さもより発揮されるようになり、どんどん自由になってきたのが頼もしい。

技術もついてきた。

これからもっともっと大切な役を任せて行きたい、女優。

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