出演■
杉山薫、仁田原早苗、吉田千絵、福田英和(7の椅子)、手塚ひろみ、原弘(原色舞台)、富岡英里子、上川原睦、常盤昌平
作演■大山鎬則
スタッフ■舞台監督:西廣奏 大槻めぐみ 照明:シバタユキエ 音響プラン:水越佳一(モックサウンド) 音響操作:照山未奈子
映像:奥田裕介(BOYCOTT PANDA DEADBALLS)
宣伝美術:小林妙子 上田大樹(&FICTION!) 宣伝写真:野澤隆弘
制作:Little giants/企画製作:シグナルズ
飛ぶ時だ。
健吾、一緒に長い時を過ごしたね。
あの時心細かった私は、健吾と手をつないで
心強くなった。
私のモノクロの世界にあざやかな彩が、生まれた。
いっしょに食べたなんでもないご飯。
いっしょに飲んだなんでもないお酒。
いっしょに見た、なんでもない風景。
たくさんのなんでもないが積み重なって、私たちのたくさんの特別が積み重なった。
それは私たちがこれからを過ごしていく、力になってくれるよね。
じゃあ、何でお前は迷うんだよって、言う?
そうだよね、迷う必要なんてない。
迷うことなんかなく、両手でぎゅうっとつかんだらいいって、頭では分かってる。
でも、心がそう言ってくれないんだ。
素直に応えられない自分がもどかしくって仕方ないけど
心が、そう言ってくれないんだ。
健吾、私達はこの夏が終わったらどうなってるかな。
分からないけど
どんな風に選んでも
それは明日に向かった明るいことだと思う。
心がそう言ってる。
怖いけど
今、飛ぶ時なんだよって、心が言ってる。